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「セール・アンド・リースバック」って何なの?
いままで所有していた不動産を第三者に売却して、その第三者から
またその不動産を賃借することです。
自分で所有している不動産を売って、また借りる。なぜこんな面倒なことをするの?と、思われた方もおられるのではないでしょうか?確かに個人での取引ではあまりはないでしょうね。
少し話はそれてしまいますが、会社の「儲ける力」を判断していく指標に、「資本利益率」があります。いくつか代表的なものをのあげるとROA(※Return On Asset)といわれる「総資産利益率」、ROE(※Return On Equity)といわれる「自己資本利益率」などがあるのですが、これらを参考にしながら、経営資源を効率的に活用して利益に結びつけていこうというわけです。企業などはこの経営資源のひとつである不動産をいつまでも所有していくことよりも、「利用することによる効率と効果」を考えたのです。
このようなことを「資産のオフバランス化」といいますが、会社は財務内容の改善はもとより、含み益が減ってきている不動産所有の、リスク回避が図れるメリットがあるのです。ちなみにこの不動産を買った新しい所有者はSPC(※Special Purpose Company・特別目的会社)という形態が多いのですが、「証券化」など高度な手法を用いてうまく活用するわけなのです。
このような理由から、セール・アンド・リースバックが生まれたわけですが、実際に旧所有者がその不動産から退居してしまうわけでもありませんから、傍目には全くわかりません。お勤めのあなたの会社、いつの間にか横文字の大家さんに変わっていたりするのかも…。
注意:ここでは、いわゆる「建設協力金方式のリースバック」を解説したものではありません!
この記事を掲載した日 : 2007/12/10