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住宅ローンの「フラット35」ってよく聞くけど、どんな商品なの?
民間の金融機関が提供する長期固定金利型の住宅ローンです。
これは、住宅金融支援機構(旧住宅金融公庫)が皆様をバックアップしてくれています!
フラットとは字のごとく、「平らな」という意味。ローンを組んだ場合、完済まで毎月同じ額を払い続ける全期間固定金利の「フラット35」の利用をお考えの方は、
金融機関によって金利や融資手数料が違いますので、この商品を扱っている金融機関について、いろいろと比較してみると良いでしょうね。
■フラット35
資金使途 |
申込人、または親族が居住するための
- 新築住宅建設資金
- 中古住宅購入資金
|
融資金額 |
100万円~8,000万円 (建設費または購入額の90%以内) |
融資期間 |
15年以上35年以内 (完済時年齢80歳まで) |
申し込み |
通年 |
返済方法 |
元利均等返済毎月払いまたは、元金均等返済毎月払い |
住宅規模 |
70平方メートル以上 (マンションなどは30㎡) |
融資金利 |
金融機関によって違います |
団信保険 |
機構団体信用生命保険特約制度へ加入(原則) |
融資手数料 |
金融機関によって違います |
収入基準 |
毎月返済額の4倍以上の月収が要件です。 |
抵当権設定 |
住宅金融支援機構を第一順位とします。 |
任意繰上返済 |
100万円以上 |
任意繰上返済手数料 |
一切かかりません |
ここでは、皆様をバックアップする「住宅金融支援機構」のことを簡単にご説明させていただきます。
皆様ご存知の通り、 これまで住宅金融公庫は直接、皆様に住宅ローンを融資していました。(
直貸し※じかがしといいます)その公庫が、平成19年4月1日に廃止され、独立行政法人住宅金融支援機構に生まれ変わったことで、「
証券化支援業務」に限定した役割を担うことになりました。
では、どんなしくみになっているか、少し掘り下げます。
皆様に「フラット35」の融資を実行した金融機関は、同時にこれ(債権)を支援機構に譲渡いたします。これを譲り受けた機構は、皆様のローン返済等の管理回収業務をその金融機関に委託すると同時に、これを担保に格付けの高い
MBS(Mortgage-Backed Securities※モーゲージバック証券)というものを発行し、信託会社や投資家を通じてこれを運用することにしたのです。
なぜ、こんな面倒なことをするのでしょう?
皆様は住宅ローンを組む時に、「低金利で長期、しかも固定」を選ぶはずです!当然ながら、途中でローンの返済額がどんどん上がっちゃうと、大変なことになりますよね…。
一方、貸し手である銀行等の金融機関としては、30年前後もの長期固定金利貸付を行うと、逆ザヤが生じる可能性がある(金利リスクといいます)ので、短期の変動金利をおススメしたいという、皆様が求めているニーズと全く反対の心理が働くのです。このジレンマを解消すべく「証券化」という金融技術を使うわけです。
お客様も、金融機関も機構もよろこぶこのスキーム、さながら「三方一両得」みたいなことになったのでしょうか?
※ここでは、証券化支援業務(買取型)のことを簡単に説明しております。(保証型)というものもありますが、「フラット35」は前者を活用したものでございますので、(保証型)については割愛させていただきます。「フラット35」また、「住宅金融支援機構」の詳細については必ずご自身でご確認くださいね!
この記事を掲載した日 : 2007/12/22